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kapocのある風景を訪ねて

布と絵の具とkapoc

布と絵の具とkapoc 布と絵の具とkapoc

この方の作品との出会いは、「kapocのある風景を訪ねて」の取材で、アンティークショップ “Grenier Voyage”を訪れた時のことです。
ちょうど三人の作家さんの個展を開催中で、その中、とても独特なタッチの画風で作られたバッグやアクセサリーに目を奪われました。

某有名美術大学に在学中から、おおらかで自由な作品を描き続けてきた「秋山恵理さん」。
何かを作るため・・ということでなく、思いついたままのストレートな感情をキャンバスに描くことで生まれる偶然を大切にしていました。

「こんなふうにわざと床の凸凹の上をなぞると面白いんですよ。」
生まれて間もない子どもだけが持つような純粋で無垢で自由な発想に、思わずハッとさせられました。
しかも描いた上を絵の具で塗りつぶしていってしまう。初めは真っ白、次はベージュ、最後はグレー。そして下に描いた柄が時間とともにふんわり浮き出てくるのでした。
こんなふうにして出来上がった可愛い偶然たちを目の前にして初めて、さてこれで何を作ろうか?と思いを馳せるのだそうです。

「以前から古い布や糸、細かいパーツとかが大好きで、ついつい集めすぎてしまうんです。」
恵理さんはバッグの他にも、生地やパーツと糸を組み合わせてアクセサリーも制作します。
布もいろいろ、糸も綿やシルク、麻などさまざま、太さも艶もあって、それを選ぶ時の感覚は、絵を描くときに絵の具を選ぶのと似ているのだそうです。
なるほど出来上がりを見るとバッグのテキスタイルを作る時のような楽しさと自由さが滲み出ています。

kapocに使われている生地も古いリネンのようで、とても気に入っています。できれば汚したくないんですが、ついつい着てしまう。
こうしてアクセサリーの宣材写真を撮るときもkapocに合わせるととても見栄えがして嬉しいんです」

元は作業着として生み出したこのkapocが、こうしてものづくりを楽しんでいる方たちの何かしらの後押しになっていることは、何にも変えがたい私たちの喜びです。

(2021年5月24日 取材:渡邉)

<NEWS>
6月26日(土)・27(日)手創り市ON LINE「6月のアクセサリー」にて、
秋山恵理さんのブランド「あしゅ」のアクセサリーが出展・販売されます。ぜひご覧ください。

“あしゅ 秋山恵理”

instagram:@asyuasyusyu

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